岡山県公安員会指定 犯罪被害者等早期援助団体
  公益社団法人 
被害者サポートセンターおかやま(VSCO(ヴィスコ)
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被害者サポートセンターおかやま は、犯罪被害者を支援する岡山県の民間団体です。

相談電話086-223(にーさん)-5562(こころに)

相談・支援は無料 月〜土曜日 午前10時〜午後4時
祝日・年末年始は休み

書籍紹介

  死刑基準

 10年以上前、私がVSCO支援員の研修を最初に受けたとき、犯罪被害に遭った被害者の現状に本当に驚いた。テレビで報道される犯罪のニュース、好きで観ていたサスペンスドラマでは、全く触れられない被害者の実情にショックを受けた。
 これは、非常におもしろいサスペンスであるが、同時に殺人被害者遺族の心情がとても丁寧に描かれている。犯罪に遭うと、今まで信じていた安全・安心が根底から崩れてしまう。足下の地面が抜けてしまったように、社会が、人間が信じられなくなってしまう。しかし、被害者のこのような大変さはあまり報道もされない。
 私達VSCO支援員は、犯罪被害者の側に立って、その大変さに寄り添い、警察、医療関係者、弁護士などの専門家と被害者を繋ぎ、市役所などにも一緒に出向いて被害者や遺族の抱える問題の解決のために努力している。犯罪被害者の現状も、VSCOのような犯罪被害者を支援する団体のことも広く知られていないが、この小説を読んでいただいて、犯罪被害者の事を理解していただきたいと思う。
                            支援員 M
 
『死刑基準』 
加茂 隆康 著
(幻冬舎文庫、724円+税)
   
 『13歳、「私」をなくした私』
-性暴力と生きることのリアル-

アルコール依存、強迫症状、制御できない性行動・・・
”あの日”から今日まで、私に起きたことのすべて
加害者は、父

私がなくしてしまったのは、自分自身だった。空が美しいと思えたり、季節の移り変わりを感じたり、好きな人に胸をときめかせたりする時間の代わりに私が得たのは、何を見ても無感覚で空っぽな感情、男性というだけで恐怖心がわき上がってくる心、自分が生きているかも死んでいるかもわからない凍り付いた感覚だった。

あなたは私に何をしたの?
 
『13歳、「私」をなく
した私
−性暴力と生きること
のリアル
− 

山本 潤著
(朝日新聞出版、
1400円+税)
   
 謝るなら、いつでもおいで

 2004年、毎日新聞佐世保支局長の小学6年生のお嬢さんが、同級生の少女に学校内でカッターナイフで刺殺されました。佐世保支局で新聞記者として働き、被害者のさとみちゃんとも、中2のお兄ちゃんとも親しい関係だった著者は、取材する立場と、被害者家族と近しい人間という立場の板挟みになりながら、加熱する報道の渦中にいました。
 この本は、10年をかけて、「なぜ、さとみちゃんは殺されてしまったのか。」という問いを解き明かすために、加害者の父親、被害者の父親、被害者の兄にも丁寧な取材をしたものです。
 著者は、事件後すぐは、被害者遺族と距離を置いてしまいます。被害者遺族の気持ちを受け止めていたら、取材をする立場の自分を保つことができなかったからです。
 私は、VSCOの支援員として10年、ほそぼそと、犯罪被害者支援にかかわってきました。弁護士でも、医師でも、警察でもない支援員に何ができるのだろうかと、考えてきました。
 この本を読んで、支援員は、被害者と利害関係のない立場で、被害者と同じ犯罪の素人として、被害者や被害者遺族に寄り添い、その思いを、積極的に受け止め、そして、必要に応じて専門家と被害者をつなぐ人であると思いました。
 被害者の当時中2だった兄は、高校生になってからうつ状態に近い精神状態になります。ずっと、ふたをしてきた自分の思いがふきだしてきたのです。しかし、長年の葛藤の末、加害者少女に対して「謝るなら、いつでもおいで」と、いう言葉をかけたいと言います。
 当時、腫れ物にさわるようにされていた被害者の兄に、私たちのような支援員が直後から寄り添うことができていたらどうだったのだろうと考えます。
 著者の読みやすく丁寧な文章に、人間の気持ちを文章化することの重要性を感じました。                              支援員 I
 

『謝るなら、
いつでもおいで』
 
川名 壮志著
(集英社、1620円)
   
『私は絶対許さない』

 わずか15歳、中学三年生の少女が、正月にこんなにも過酷な人生の幕開けを迎えるなんて。驚きそのもの。吐き気をも要すほどの恐さ。とても続けてぺージをめくることができなかった。
やっとの思いでこの本を読み終えたとき、ずっしりと得体のしれないものが体の中に住みついていた。20年経った今やっと少し解放されつつあるのかもしれないが永遠にその日の地獄の底に突き落とされた悲しみから抜け出せるものではない。
 15歳の少女がとある田舎の駅で母の迎えの車を待っているときに5人の男に連れ去られ、一晩中集団レイプされやっとの思いで逃げ帰って来た。ただ両親は、彼女の姿を見てもいやしの一言もかけてこず、彼女の負った傷口に塩を塗りこむような言葉しかかけない。
 そのことが、彼女を、高校を出たら家を出て しらないところで自立しようと思わせる。5人の男を殺すことだけ考え整形をして顔立ちを変え、風俗で生計を立て、結婚をし、最後には看護師としての資格を取るために勉強をし自立をするといった内容だが、これだけの過酷な運命の中で自分を見失わないで生きていける人はただただすごいな、と。
 是非読んでもらえたら20年の歳月を経て本を刊行された彼女の思いが報われる。

支援員 F 

 

『私は絶対許さない』 雪村 葉子著
(ブックマン社、1512円)
   
『「ストーカー」は何を考えているか』

「ストーカー問題の真の解決とは、『加害者が加害行為を止め、相手との問題から離れ、自らの持つ根源的な動機(孤独と弱さ)や病態(依存症)に気づき、それから開放され、新たな方向に歩き出すこと』です」(本文中より)

ストーカー規制法に先駆け、「あなたがストーカーになる日」(廣済堂)、「こういう男とつきあってはいけない」(マガジンハウス)を世に送り出してきた著者が、被害者と加害者、双方のカウンセリングを行う立場から、なぜストーキングするのか、危険度、対処法を詳しく解説。

自身もストーカー被害者であった過去を持つ著者。

ストーカーに対する冷静な分析と、被害者には自分の人生を邪魔する者と闘う決意が必要、という厳しい言葉の背後に、ストーカーに悩む誰もが暗いトンネルから抜け出し、希望の「芽」を探し出してほしい、という著者の真摯な願いが垣間見える。

誰もが当事者となる可能性のある現代、被害を防ぐために、そしてストーカーにならないためにも、ぜひ読んで頂きたい一冊。

                支援員  Y.M
「ストーカー」は何を考えているか 小早川 明子 著
新潮新書、778円)
 
 
性犯罪報道』

読売新聞の社会部記者達が、性暴力の深刻な実情を懸命な取材により、直視している。
その話をしてくれる被害者は、まだ少なく、これは沈黙の被害者達の氷山の一角に過ぎず、私達の身近にいる子供にも、大人にも起こりうることである。被害者達のその後の人生は、生き地獄のようで、心の殺人に遭ったとさえ言われる。

私達は、この現実をまず「知ること」から関心を持ち、次に何をするべきか考え「行動すること」である。そのことが、私達VSCOのような支援組織への協力・参加につながり、さらには性犯罪を裁く裁判員裁判で求刑を上回る判決が出始め、市民が「司法の常識」に「ノー」を突きつけた結果に通じていくのである。     
                                

VSCO支援員 S

犯罪報道 読売新聞 大阪本社社会部 著
中公文庫、648円+税)
性犯罪被害とたたかうということ

半数を占める知人からの被害、被害者を追い詰める裁判員裁判…。
名前と顔を公表し被害を告白してから2年半。
被害者3000人の証言から、性犯罪被害の実態を綴る。

犯罪被害とたたかうということ 小林 美佳 著
朝日新聞出版、1260円)
性暴力

 あなたが、家族が、そして恋人が、
 性暴力にあったらどうしますか


心の痛み、苦しみを超えて語られる真実
坂田記念ジャーナリズム賞特別賞受賞の新聞連載を書籍化

大反響を呼び、問い合わせが殺到した新聞連載。
誰も語らなかった性犯罪の実状と真実が、渾身のノンフィクションになりました。


性暴力読売新聞大阪本社社会部 著
中央公論新社、1575円)
私たちは、性犯罪被害者です
−実名で告白する、「レイプ・性虐待の恐怖」と「克服する勇気」

忌まわしい過去と現実に真正面から向き合い、
自分の未来のために闘う。
知ってもらうだけでいい、
性暴力被害者たちの魂の記録。

この本には、若いころにレイプされたり、性虐待をされたり、近親姦を体験した人々のさまざまな、そして生々しい声が詰まっています。彼らは、どうやって自分が犠牲者である苦しみを克服したのか、そしてどうやって人生を再出発したのか、その経緯を驚くほど率直に語っています。
心の回復を果たした彼らの凛とした顔を見てください。その声に耳をかたむけてください。そしてあなたが傷ついた人間だとすれば、この本を心の回復へ向かう旅の道標にしてください。

私たちは、性犯罪被害者ですキャロライン・リーマン著 小西敦子訳
(青志社、1400円+税)

いじめの中で生きるあなたへ
−大人から伝えたい「ごめんね」のメッセージ

「いじめは子どもたちのせいじゃない!私たち大人が悪いのです。」

一人娘をいじめで亡くした母が、全国10万人の子どもたちに直接語りかけたメッセージ
○自分の言葉であいてが傷ついてしまったらどうする?
○「いじめられる側にも問題がある」本当にそうなの?
○「やられたらやり返してこい!」それって正しいこと?
心の内側にある答えを、一緒に探しましょう

「優しい心が一番大切だよ」
人と人がつながるとき、
何にも代えがたく一番大切なもの、
それが「優しい心」なのだと思うのです。
子の言葉の輪がどんどん大きく広がっていったら、
きっと優しいあたたかい社会になるはずです。


いじめの中で生きるあなたへ小森 美登里著(WAVE出版、1365円)
わが子をいじめから守る10カ条

いじめ問題解決を目指すNPO法人理事長が語る本当
にすべき10のこと

あなたは子供の危機を見逃していませんか?


いじめ対応の落とし穴を回避し、徹底的にわが子を
守るための10か条
○「がんばれ」と言ってはいけない
○親子の信頼関係を過信しない
○不登校や転校で安心しない
○いじめによる心の傷を甘くみない
○子どもを加害者にしない


わが子をいじめから守る10カ条
武田さち子著(WAVE出版、1365円)
やさしい心が一番大切だよ。


「優しい心が一番大切だよ。その心を持って
いない、あのコたちの方がかわいそう」

小森家のひとり娘、香澄さんは、15歳の夏の
日、恨みの言葉ではなく、 こんなにも優しい
言葉を遺して天国へ旅立ちました。
母、美登里さんは、絶望の日々のなか、
この言葉に応え、夫と共に真実を求める
険しい道を歩み始めました。

ひとり娘をいじめで亡くして
小森美登里
2002年1月刊行
定価 1,575円(本体 1,500円+税)
WAVE出版 p.206
『性犯罪被害にあうということ』
あるシンポジウムで、発言する機会を与えられた。
実名を出し、にっこりと挨拶をして、
性犯罪被害者とは・・・・と自分の経験を話した。
自然なことだと思っていたのに、なぜかその反応は大きかった。

2000年8月31日、性犯罪被害にあった。
生まれてから24年間、住み慣れた街で。
その日から変わってしまった身体・考え方やものの見方、
家族や恋人・友人との関係・・・・・・。
被害者にしか語れないリアリティー。

『性犯罪被害にあうということ』小林美佳著(2008・4・30発行、朝日新聞社出版、1200円+税)
『STAND 立ち上がる選択』
レイプの被害から立ち上がったフォトジャーナリストによる魂の手記

 

 思いもよらぬ事件が、思いもよらぬ出発となる・・・。
 レイプの被害から立ち上がりアメリカで性暴力被害者の写真プロジェクトを展開した日本人フォトジャーナリスト。彼女が恐怖、怒り、悲しみ、憎しみを乗り越え、性暴力被害者の声を全米中に届ける活動をするまでの軌跡をつづった魂の手記である。
 アメリカでフォトジャーナリストとして働いていた。ある夜自宅に侵入してきた男にレイプされる。全く予期しない理不尽な事件。平穏で安全な日常が一夜にして崩れてしまう。恐怖・怒り・悲しみ・パニックの中での捜査・裁判、転居・転職。乗り越えたと思った矢先の悪夢(PTSD)、うつ。そんな彼女の再生の生き様が克明に記されている。

 レイプは魂の殺人である。つまり、人の尊厳を踏みにじり、人権を奪い取ってしまう。被害者支援の最終目的は「victimからsurvivorへ」であるが、その事はつまり、そこから新たに自分の価値を見出し前進していくことだ。しかし、その過程で起こる様々な症状(トラウマ、うつ、PTSDなど)に苦しめられ、困難きわまることだ。
 今の社会には、まだまだ無理解と偏見が多く、被害者はさらに二次被害を受け傷ついている。その意味では、事件に関わるすべての方々に勧めたい。それは、その家族・友達・本人にも(エネルギーのいる仕事だが・・・)。

一人ひとりの力は小さいが、実はとても大きな意味がある。小さな自分がどんな状況にあっても諦めないで、また、周りも「そうだ」と思うその連鎖反応が、大きな力を生み出していく。
 このことは、虐待という負の連鎖反応が次の世代に受け継がれる事を防ぎ、次の犠牲者を作り出すことがないようにという、深い思いが込められている。

レイプで人生は終わらない
「この本が、泣き寝入りを強いられている性暴力被害者へ届くことを願っている。その一人ひとりが、世界でたった一人の特別な存在であること、つらい経験があるからこそ、被害後の人生をもっと輝いて幸せに過ごすことが可能であることに気付いてもらえるよう祈りつつ。」(「あとがき」より)



STAND 立ち上がる選択』
大藪 順子(おおやぶのぶこ)著
いのちの言葉社フォレストブックス
四六判356ページ
税込み 1,575円
『ここにいること』
地下鉄サリン事件の遺族として

 霞ヶ関駅での勤務は気に入っている、と言っていた主人が、そのホームで、サリンのために死亡した。主人には、何でも相談してここまでやってきたのに、これからどうすればいいの?誰に頼ればいいの?と、ともすれば私も、そのまま仏壇の前で動けなくなってしまったかもしれない。
 しかし、地下鉄サリン事件被害者の会代表世話人として歩み出した私は、その目的に向かって全力を尽くしたいと思うようになった。(本書「あとがき」より)
                         
『ここにいること』地下鉄サリン事件の遺族として
高橋シズヱ著
岩波書店 220ページ 本体1,700円+税
 


相談・支援は無料
秘密厳守


公益社団法人 
被害者サポートセンターおかやま

VSCO(ヴィスコ)) 

相談電話 
086-223(にーさん)-5562(こころに)
月〜土 午前10〜午後4時
祝日・年末年始は休み


性犯罪被害相談専用電話

相談電話 
086-206-7511
月〜金 午前10時〜午後9
   
 午前10時〜午後4
祝日・年末年始は休み