デートレイプドラッグ

デートレイプドラッグ(レイプドラッグ)を知っていますか?

飲み物や食べ物に睡眠薬などを入れられ、性被害にあうことがあります。

そんなに飲んでいないのに、記憶がない。記憶がとぎれとぎれである。

薬物を、飲み物や食べ物に混ぜられたのかも?


睡眠薬などの薬物を飲み物や食べ物に混ぜて、相手の意識をもうろうとさせ、わいせつ行為をするという性暴力の被害が起きています。

薬物が混ぜられた飲み物をを知らずに飲んでしまうと、
「体が思うように動かない、意識がもうろうとなる」
「記憶が飛んでしまった、記憶がない」
状態になることがあります。

しかし、他人から見ると、意識がある時のように会話をしたり、自分で歩いている事もあります。もうろうとしている様子は、ただ、お酒を飲み過ぎた状態にしか見えません。加害者は、介抱するふりをして、ホテルなどに連れて行きます。薬物の影響で、被害者は加害者に抵抗できず、後で、その時の記憶がなかったり、記憶がとぎれとぎれだったりします。

もし、これらの被害があったとしても、それはあなたの責任ではありません。知らない間に薬物を飲ませる行為が重大な人権侵害です。

●あなたは悪くない 

相手が抵抗できない状態で、性交やわいせつなどの行為を行うことは、性別を問わず、準強制わいせつや準強制性交等罪などになるかもしれません。


刑法第百七十六条 (強制わいせつ罪)
十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上十年以下の懲役に処する。十三歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。
刑法第百七十七条 (強制性交等罪)
十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛こう門性交又は口腔くう性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

刑法第百七十八条 (準強制わいせつ及び準強制性交等罪)
人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心身を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第百七十六条の例による。
2 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、性交等をしたものは、前条の例による。



もしも被害にあった場合は、証拠を残しておくことが大切です。
薬物の使用が疑われる場合、証拠保全のために、なるべく速やかに尿検査や血液検査をしておく必要があります。(数時間から数日、早ければ1~2日で体外に排出されます)
飲んだもの、食べたものの残りがあれば、警察に相談する際に持参しましょう。食器があれば、洗わずに。
衣服が残っている場合は、できるだけ洗わずに持参しましょう。警察にすぐに届け出ない場合でも、着ていた衣服は、洗わずに新しい袋に入れて保管しておきましょう。
VSCOへお電話ください。
VSCOは、警察への付き添いも行っています。
加害者と直接接触があった場合は、トイレに行かないで、体を洗わないで、できればそのまま警察に行きましょう。
妊娠が心配な場合、72時間であれば、緊急避妊薬を服用することによって、望まない妊娠を防ぐことができます。
写真や動画をネットにアップされても、削除できる場合があります。

●トイレ等で席を外した後は、残った飲み物を飲まないで。