性暴力の被害にあわれた方にVSCOがお手伝いできること

●刑事手続きへの支援

Q1 警察へ届け出をするかどうか、迷っているのですが。


被害者の方が届け出をためらっておられる気持ちは、よくわかります。そこで、VSCOの支援員や協力弁護士が、刑事手続きなどについてていねいに説明し、不安の解消に努めていますので、その後に決断されたらいかがでしょうか。電話でご相談ください。

Q2 警察や検察庁へ一人で行くのは、不安なのですが。


警察や検察庁における事情聴取に、VSCOの支援員が付き添うこともできます。同席が可能な場合には、同席もします。まず、VSCOにお電話ください。

Q3 性犯罪の場合、刑事裁判において被害者を支援する制度があるのですか。


はい。VSCOの支援員や協力弁護士が、検察官を通じ、被害者の氏名を秘密にすることや証人の遮へい・ビデオリンク・付き添いなどの制度を活用するお手伝いします。
また、被害者は、刑事裁判に参加(被害者参加制度)して、裁判官に対する意見の陳述(意見陳述制度)などができます。
以上の他、刑事裁判を被害者の方と一緒に傍聴したり、被害者の方に代わって傍聴しその様子をお知らせします。


●生活支援や心の支援など

Q1 VSCOの心の支援とは、どういったことですか?


性被害にあったことは友人や家族にも話しにくいことです。また、そのダメージの大きさも、一般にはなかなか理解されていません。性被害にあってしまうと、社会に対する安全・安心感が無くなり、自分自身さえ信じられなくなってしまいます。
このようなときに、自分のことを気にかけてくれ、支えてくれる人に自分の気持ちを話すことは、安全・安心感の再構築に大きな役割を果たします。VSCOの支援員は、秘密を守り、被害者の話を何度でも聞きます。
被害直後からこのような精神的な支えがあることが、被害からの回復に大きな役割を果たします。被害にあったら、VSCOにお電話ください。
 

Q2 岡山県警察の「性犯罪に関する公費負担制度」が適用されない場合、VSCOがその費用を負担してくれると聞いたのですが、本当ですか。


あなたには、まず何よりも、さまざまな性感染症や妊娠からあなた自身の身体と心を守って欲しいのです。
そのため岡山県警察の「性犯罪に関する公費負担制度」が適用されない場合、「VSCOの紹介によって、被害後、72時間以内に、性感染症の検査や緊急避妊措置が必要な性犯罪被害者の方に、VSCOがその費用を負担する」という制度を設けました。受診の前に電話でご相談ください。

Q3 VSCOでは、エイズ検査が無料でできるのですか。


はい。Q1とは別に、被害後必要がある場合には、VSCOが提携している医師と検査会社のご協力によって、エイズの無料検査ができます。

Q4 精神科医への付き添いや、その診療費などをVSCOが負担してくれるのですか。


被害により精神的なダメージが大きい場合、眠れない・食べれない・フラッシュバックがたびたび起こるなどで、日常生活に支障がでることもあります。しばらくすれば落ち着くことも多いですが、犯罪被害により精神科の受診が必要になった場合は、VSCOが提携している犯罪被害に精通した精神科医をご紹介し、診察時には支援員が付き添います。また、1回5,000円ひとり30,000円を限度に、その診療費・交通費などをVSCOが負担(資力要件有り)します。

お電話でご相談ください。

Q5 「公営住宅の一時使用」について教えてください。


アパートや自宅に侵入してきた犯人から被害に遭った場合などでは、転居を希望される方も少なくありません。そのような場合、VSCOの支援員が市役所などと相談し、公営住宅の一時使用ができるようお手伝いします。
引っ越しの費用について「全国被害者支援ネットワーク」の被害者緊急支援金(上限5万円・資力要件有り)を活用できる場合もあります。