性暴力被害直後の方へ

病院(産婦人科)に行かれましたか?

できれば、被害直後に、体を洗わないで病院へ行きましょう。後で訴える気持ちになったときに、証拠として役立ちます。

着衣なども今はすぐに捨ててしまいたいでしょうが、洗濯をしないで新しい袋に入れて残しておきましょう。あとで、犯人を捕まえてもらいたくなったときに証拠になります。

記憶がとぎれている」というときは、加害者により薬物(デートレイプドラッグ・レイプドラッグなど)を知らない間に飲まされたかも知れません。そうだとしても、あなたが悪いわけではありません。

→ デートレイプドラッグを知っていますか?

体の内部にはありませんか。

その他の傷に手当てはしましたか。

妊娠の恐れはありませんか。(緊急避妊薬という、性交渉72時間以内(早いほどよい)に内服すれば、妊娠を防ぐことのできる薬もあります。一刻も早く産婦人科に行ってください。)

性病の感染はありませんか。(数週間おいてから再検査が必要です)

血液検査をしておきましょう。

エイズの原因となるHIVウイルスの感染の可能性があります。
HIVの感染は、感染後3ヶ月以上たってからでないと、検査でも分かりません。
被害が原因の感染を証明するためには、被害直後と、3~6ヶ月後の2回の検査が必要です。

HIVに感染しても、適切な治療により、エイズの発症を抑えることができます。

VSCOと、東京の血液検査会社と市内の病院の間で契約が締結されました。
VSCOが支援する被害者には、開業時間内であれば、被害者の都合のよい日時に匿名でエイズ検査を受けることができるようになりました。

眠れないなら、しばらく入眠剤などの助けをかりることも必要です。

どんな生活をしておられますか?

まず、自分が安全だと思える場所に行きましょう。
また被害にあうのではないかという気持ちがある限り、おちつくことはできません。
犯人が怖い、自分を責めてしかたがない、ひとりぼっちで何もできないような気がする・・・こういう気持ちを周囲の人にわかってもらいましょう。あなたのまわりの人は犯人に対して腹を立てるあまりに、あなたに対して「不注意だ」とか「行動が悪い」などというかもしれません。でも、たとえ、あなたが不注意なことをしていたのだとしても、レイプされたくてやったわけではないのです。あなたの心が傷つき、助けを求めていることをわかってもらいましょう。

自分の生活をとりもどしましょう。小さなことでもいいのです。少しずつ自分のペースを取り戻しましょう。食べたり、着替えたり、風呂に入ったり、寝たり、日常生活に少しずつ戻りましょう。

警察に届け出をされましたか?

今は、とても警察に届け出る気持ちにならないかもしれません。でも、しばらくして警察に届けたいと思ったときのために、着ていた服などはすぐに捨ててしまわないで下さい。洗濯しないで新しい袋に入れ、そのままとっておきましょう。犯人を捕まえるための証拠になります。できれば、被害直後に、体を洗わないで病院へ行きましょう。証拠を得やすくなります。

被害にあう前に飲んだもの・食べたものの残り(食器があれば、洗わずに)持参しましょう。薬物を知らない間に飲まされた場合、体外に排出される前に尿検査をすれば、証明できます(早ければ、1~2日で体外に排出されます)。
「薬を飲まされたかも」と、いうことを伝えましょう。

→ デートレイプドラッグを知っていますか?

現在では、告訴の期限がなくなりましたが、早く届け出られたほうがよいです。

VSCOへお電話ください。
VSCOは、警察への付き添いも行っています。

各都道府県の警察が、少しでも相談しやすいように担当者を女性捜査官にした性犯罪被害専用の相談電話を設置しています。


警察は、被害者の視点に立って、各種被害者支援の推進に努めています。

ここでは、岡山県警のホームページを紹介しますが、全国の都道府県警察においても、被害者支援を担当する窓口が設置されていますので、同じような支援を受けることができます。

岡山県警察のホームページ 「性犯罪被害に遭ったら?」
岡山県警察 性犯罪被害相談電話
0120-001-797