今あるのはVSCOのおかげ

匿名希望

私は今年の1月の始め、寝ている間に知らない男性が家に不法侵入で入って来て暴行されました。

 その後何があったのか自分でも理解出来ず恐怖だけでした。弟を呼びその日のうちに警察にとどけました。

 被害のあった自宅には怖くて戻る事が出来ず、実家での生活を強いられました。ですが実家には父母弟、祖母の生活があり、小さな子二人を連れての同居は、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 その間も犯人がのうのうと生活していると思うと腹立たしくもあり、まだ自分の近くに居るのかと思うと恐ろしくて、買い物も一人で行けず、暴行のあった家にも帰れずフラッシュバックに悩まされる日々が続きました。見る男性すべてが犯人に思えました。

 そんな時、警察の方から被害者サポートセンター(VSCO)の存在を教えて頂きました。VSCOの方の存在は本当に頼りになり、VSCOの皆さんは私にとても良くしてくれました。
周りがみんな敵に見えた中で唯一味方になってくれる人達でした。
「あなたは何も悪くないのよ・・」と言われた時は、涙が止まりませんでした。

 実家に居る事が段々窮屈になり市営住宅の申し込みが始まったので応募しました。VSCOではこの時すでに住宅課の方たちと、協議を重ねていてくださった事を後で知りました。落選したのですが、抽選の時、VSCOの方が心細いだろうと付き添ってくれて、すごく安心しました。

 VSCOの方のご協力で、希望していた、学区内にある市営住宅に「目的外使用」で入居できました。二人の子どもは、お友達と別れることもなく、元気に通学しています。私一人の力ではどうしようも出来なかった市営住宅の入居を可能にして下さり生活も安定して穏やかに過ごさせて貰う事が出来ました。
 今でも本当に感謝の気持ちでいっぱいです!!!

そして5月・・・。
警察からの連絡で犯人が逮捕された事を知りました。

私はお世話になったVSCOの方に一番に連絡を入れ嬉しさを伝えました。
するとVSCOの方はすぐに被害者に精通した弁護士の先生を紹介して下さいました。私に経済的負担が掛からない様に配慮していただき、温かく優しいとても良い先生を紹介して下さって今でも心強く思います。

 素人には裁判や逮捕後の流れなど全く無知なので、色々教えて下さり助かりました。
 先生から犯人のした犯行を聞くと、被害に遭われた方が多くてどうしてこんな事をするのか分からないし、許せない気持ちで一杯になりました。被害者が多いので、裁判が始まるのは10月ごろになるそうです。


その後検察庁に付き添って頂きました。加害者は、不特定多数の人に強姦・強制わいせつを繰り返したため、エイズの心配がありました。病院の時間や場所まで調べて頂きました。

 以上のような次第で、VSCOは私にとって本当に大きな存在で、今の私が子どもたちと一緒に「被害にあう前に近い生活」が送れるのものVSCO方々のおかげです。

感謝の気持ちで一杯です。

2008年7月29日