岡山県公安員会指定 犯罪被害者等早期援助団体
  公益社団法人 
被害者サポートセンターおかやま(VSCO(ヴィスコ)
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被害者サポートセンターおかやま は、犯罪被害者を支援する岡山県の民間団体です。

相談電話086-223(にーさん)-5562(こころに)

相談・支援は無料 月〜土曜日 午前10時〜午後4時
祝日・年末年始は休み

○○の母親として

匿 名

意 見 陳 述 

  1.  うちの娘が被害にあったのは、昨年の412日です。
     この日は高校に入学してまだ3目で、友達と学校から帰って来ていて、途中で友達と別れて一人になった時に起きた事件でした。

  2.  被害にあってから娘は夜眠れなくなったり、車に乗った人に振り向かれただけで、ドキッとして不審者に見えて、すごく神経質になりました。
     本当だったら自転車で通っていたはずの道なのに、事件以来自転車で通学する事はできなくなり、私が送り迎えしたり、近所の友達と汽車で通うようになりました。
     帰りの待ち合わせ場所では、一人で待っていると不安になるのか2〜3分おきに「今どこ?まだ?」っとたびたび電話をかけてくるようになっています。

  3.  今通っている高校は近所に仲のいい友達がいなくて、できれば中学校からずっと仲良くしていた子と同じ高校に転校したいと言い出しました。
     そうすれば、一緒に自転車や汽車で学校まで通えるし安心して登校できるので...。
     この話を娘から聞いた時に、私は娘の望みを叶えてあげたいと思い、今現在も通っている○○高校に事件の事、精神的ショックが大きかった事を話して、転校のお願いをしました。
     
     その時は、まだ高校に入学して間がなかった事と区切りのいい時がいいと言われて、1学期の終わりまで待ちました。
     うちの娘もこの1学期間は転校できるかもしれないという希望もあったので、頑張って学校に通っていました。
     ですが、1学期が終わり、娘の通っている○○高校が××高校に転校のお願いをしてくださったのですが、その後の会議での結果は「今まで同じ市内で私立同士の転校は例がないので転校は無理です。」というものでした。

  4.  この話を娘に話したら、ショックでしばらく自分の部屋から出てきませんでした。
     そして、2学期からは、転校ができなかった事がショックで、学校も休みがちになり、学校に行っても頭痛や腹痛を訴えて、たびたび早引きをするようになりました。
     私も毎日仕事をしながら、今日は大丈夫かな、一日頑張れるかなと心配して、いつ学校から電話がかかってくるかとドキドキしての日々を過ごしていました。

  5.  こんな事件さえなければと、毎日が悔しさと怒りでいっぱいで、仕事をしていても身が入らず、涙が出そうになる時が、たびたびありました。
     私も娘も、あの日の事件の事を忘れられず、娘はあの事件の日をリセットしたい!中学時代に戻りたい!と話しています。
     高校に入って3日目の事件で、高校生活に慣れる間もなくいきなりショックな出来事が起きてしまった事で、クラスの友達や先生に心を開く事ができないでいます。

     今までの娘なら、学校でも明るく楽しく過ごしていたと思います。
  6.  私は娘になんとか元気になってもらいたいと思い、高校のカウンセリングの先生にも、たびたび相談に行きました。
     夜眠れなくて、胃の調子も悪くなり、病院に行ってみてもらうと、過敏性胃腸炎だと言われました。
     そして、事件の事を簡単に説明したら、軽い睡眠薬と緊張や不安を取り除く薬をくれました。
     その薬を何日か飲んで、少しずつ気分も良くなり、学校を休む回数も減ってきました。

  7.  私も少しはホッとしていたんですけど、3学期になるとまた休みがちになり、一日まともに学校に通った方が少なく、ほとんど休んだり、お昼から遅刻しての登校でした。
     また、病院に行く事を勧めたんですけど「男の先生だし、話しにくい」と言うので、病院に行けれず、休むばっかりで2年生に進級できるのか心配でした。

  8.  でも何とか2年生に進級でき、ホッとしました。
     2年生になって仲のいい子と同じクラスになったので、頑張って学校に行ってくれるのかと思っていたら、やっぱり不安なのか、休んだり、気分悪くなって早退したり、友達と連絡がとれないと気になって夜も眠れなく、やっぱり病院に行った方がいいと思い、中学校時代の保健の先生の紹介で、岡山市内の女医の先生の病院に行く事にして、また睡眠薬と緊張や不安を取り除く薬をもらい飲んでいます。

  9.  弟も最初は姉の事を心配して、中学の保健室の先生に「お姉ちゃん、大変だったんで!」と話をしていました。
     ですけど、男の子だし自分がそんなに恐ろしい思いを経験した事ないので、今では「お姉ちゃん、また休んどん」「なんで学校に行かせんのん」って言ってくるので、何回も精神的ショックが大きかったから、仕方ないんで!って話をしても、なかなかわかってくれず、家の中では娘も元気なので、弟からしたらただ怠けていると思っていて困っています。
     やっぱり実際に恐ろしい思いをした人でないと、気持ちはわからないんだなあと思いました。

  10.  昨年の12月に仲裁センターで仲裁人の弁護士さんに「未遂で良かったね」っと言われました。
     しかし、未遂であろうと既遂であろうと、その時の恐怖は変わらないと私は思います。
     狭くて密室の普段人が使用しない、バンの後部へ押し込められて見知らぬ男に強い力で首を絞められ「殺されたいんか!」と言われました。その時に娘の首に赤いアザがついていました。

     娘にとっては、15年間生きてきて、初めて死という事に直面して、どれほど恐かった事でしょう。
     親として、大切に育ててきた娘が、この様な恐ろしい目にあったのを知った時には、胸がつぶれる思いでした。
     首を絞められた時には、殺される!と娘は思い、手で口を覆われると逃げる為に無我夢中で体全部の力を使って、被告人の手にかぶりついて、ちょっとひるんだすきに、後部ドアを開けて逃げました。

     靴も携帯電話も被告人に取り上げられていたので、裸足で自転車に乗り、家に逃げ帰っていました。
     私は、この話を娘から聞いて、危機場面を、よく乗り越えてくれたと思いました。
     本当に、未遂と既遂の紙一重だったと思います。


  11.  もし娘がこんなに必死で戦わなかったら、連れて行かれていたんじゃないのかと考えると、ぞっとしました。
     こんなひどい事をされるとトラウマになって、家の中の鍵を何回も閉まっているかどうか確認したり、一人で外に出かける時も不審者がいないかドキドキしている状態です。

  12.  被告人の身勝手な行動で、何人もの女の子が苦しんでいるのは絶対に許す事はできません。
     弁護人の方は、事例を起こしたのは、イライラのせいで、人格障害によるものだと主張しておられますが、そんな理由でレイプや下着どろぼうをされたのでは、被害者はたまったものではありません。こんな人を野放しにして良いのでしょうか?
     性犯罪は殺人罪と同じぐらい精神的にも肉体的にも傷ついて、心の中は死んでしまいたいと思うぐらいのショックだと思います。

  13.  事件以来、被告人自身からの謝罪の言葉もなく、被告人の弁護士さん宛てに書いてあった手紙に「20歳の誕生日には、出て家族と一緒に迎えたい」という風に書いてあるのを見て、腹立たしい気持ちになりました。

私たち被害者は、いまだに苦しんでいるのに、被告人の自分の事しか考えていない気持ちを知り、とても反省しているとは思えません。

口では反省している、もう二度と悪い事をしないと言っても、信用できません。一日も早く出たいから、そうゆう風に言ってるんじゃないでしょうか。

できる限りの償いをすると言うなら、私たち被害者としては、ずっと何年も出てこない事が、一番の償いの方法だと思います。

どうか厳重な処罰をお願いします。

VSCOに関わってもらってよかったこと

この被告人から被害にあって告訴した被害者は5人いました。そのうち弁護士がついていたのは私の娘だけでした。この弁護士はVSCOが紹介してくれました。他の4人のうち2人は裁判途中で和解してしまいました。あとの2人はどうなったかわかりません。VSCOのおかげでいつ裁判があるかとか、これからどのように進んでいくかなど情報提供してもらえ、大変助かりました。そして、私の娘だけ最後まで裁判を戦う事ができました。  

その後、民事裁判を起し、損害賠償を勝ち取ることができたのも、VSCOが関わってくれたからです。

 また、精神的なケアのため、精神科医の紹介をしてもらうこともできました。

 VSCOの支援員のみなさんには本当に感謝しています。 

      

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